ドイツ人は時間によってコーヒーのお好みが変わるそう。朝はドリップコーヒー、一息入れたい午後のコーヒータイムにはカフェラテが人気。特に首都ベルリンでは、スパイスやココアなどを加えた一味変わったカフェラテ風アレンジに注目が集まっています。
チュニジア出身のオーナーの店「ベン・ラヒム」は、長い伝統を持つアラビアのコーヒー文化を融合させたフュージョン・コーヒーでベルリンっ子の心を掴んでいます。
特に女性に人気だというローズ・カルダモン・ラテは、冬限定のシーズンメニュー。4,80ユーロ。花は香りだけで味はあまりつけたくないので、カップにジャスミンウォーターをスプレーし、最後にミルクの泡の上にバラの蕾を散らしてフィニッシュ。
イタリアにほど近い北アフリカに位置し、アラブ文化を持ちながらもフランス占領時代の影響も色濃く残る、多彩な文化が融合する国チュニジア。自らの名前を冠した店「ベン・ラヒム」のオーナー、ラヒムさんはチュニジア出身。ベルリンっ子の奥さんと知り合って、この街へとやってきた。
「チュニジアのコーヒー文化はまだ知名度が低い。ヨーロッパの良質なコーヒー豆やミルクとともに、チュニジアのアクセントを加えたコーヒーを楽しんでもらえたらと思ったのです」と、ラヒムさん。
カルダモンやフラワーウォーターを入れたコーヒーが人気のチュニジア。ふんわりとバラの香りが後口に残るチュニジアンコーヒーからインスピレーションを受け、ラヒムさんは「ローズ・カルダモン・ラテ」というオリジナルメニューを作った。
チュニジアではトルコ風モカにローズウォーターを垂らしたり、カルダモンと一緒に煮出して作るが、モカのざらっとした口当たりが苦手というラヒムさんは、エスプレッソをベースにして、カフェラテにした。エスプレッソに合うデーツ(ナツメヤシ)、カルダモンとローズウォーターを入れ、ミルクの優しい泡で香りや味を一つにまとめあげる。ふんわり甘いジャスミンとローズの香りが漂い、エスプレッソの苦味が喉に抜ける華やかなカフェラテ。
夏には、アエロプレスで入れたコーヒーをベースに爽やかな酸味の花梨のジャム、生姜やナツメグなどのスパイスを加えたカフェラテも。
[上]ラヒムさん(右)とスタッフ。各国からバリスタ志望の若者がやってくるという。[左下]店ではアラブ風のモカ「イブリク」も提供。作っている過程を見てもらうのもポイント。[右下]ハルヴァサンドイッチ、2,80ユーロ。リコッタチーズの爽やかな酸味とゴマの香りがコーヒーの味を引き立てる。
メニューにカフェラテ系が多い理由の一つは、店で砂糖を出していないから。テーブルの上にも、カウンターにも砂糖は置かれていない。
「どうしてもというお客様にはお出ししますが、まずは砂糖を入れないで、コーヒー、スパイスなどの香りをストレートに味わって欲しいので、見えるところに砂糖は置きません!」
ほかにも、ピスタチオなどのナッツやスパイスを使ったカフェラテを出すことも。スパイスはあくまでもコーヒーの味と香りを引き立てるために、ほんの少しだけ。ほんのりとした苦味があるターメリックやナツメグ、ラベンダーもラテによくあうスパイスだそう。
「コーヒーというのは無限の可能性を持つ飲み物。一風変わったうちの店のアレンジですが、それはコーヒーのさらなる美味しさを発見してもらうため」。ミルクが馴染みのない素材も飲みやすくしてくれる。
[上]観光客で賑わう、ハケッシェ・ヘーフェの出口側にある店は、地元民の小さなオアシス。[左下]この店でアラブ風モカの虜になってしまうお客も。店内では豪華なキットも販売。[右下]バラの蕾とカフェラテの色が可愛らしいローズラテは、インスタ映えも抜群。
ハルヴァ(ナッツやごまペーストを使い、ブロック状に固めたお菓子)をバゲットに挟んだチュニジアのストリートフードをアレンジし、クロワッサンにリコッタチーズとハルヴァを挟んだオリジナルメニューも、コーヒーに合う軽食として大人気。乳製品を加えることで一気にヨーロッパ風の味になる。コレを目当てに通ってくる常連も多いそうだ。
ベン・ラヒム(Ben Rahim)
http://benrahim.de/
Sophienstrasse 7, 10178 Berlin
Tel: +49 30 28886034
営業時間 8:00〜18:00(月〜金) 10:00〜18:00(土・日) 無休
*1ユーロ=約125円(2019年1月現在)
写真=Gianni Plescia 文=河内秀子(ベルリン市在住)
更新日:2019/2/15
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